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「ポケコンとはなんぞや」という人のために説明しておくと、ポケットコンピュータの略である。シャープやカシオが出しているが、高校向けにはシャープの「PC-G850」、大学向けにはシャープの「PC-U6000」が主流のようである。ポケコンを違う言葉で言うと「関数電卓」なのだが、その言葉で片付けてしまってはいけない。ポケコンの全盛期はとっくに過ぎてしまったため機能面で見ればかなり色あせたものだが、その基本設計たるや、今のパソコンも真似してほしいくらいである。 と、かなり堅い口調ではじめましたが、今回は温故知新だ!ということで。 私がポケコンと出会ったのは高校入学した直後のことでした。その学校ではポケコンでの制御実習もあったり、CASLやBASICやCも内容に含まれていたのでポケコンは必須でした。当時パソコンは「486が出たー」とか言ってる時代でかなり高価でしたので、万年貧乏なうちではとてもパソコンなんて買えません。それにかわってシャープのポケコン「PC-G815」の15000円ときたら、安い安い安すぎるぜぇぇぇ、これがコンピュータか、そういえばファミコンもファミリーコンピュータだ(スタパ斉藤ばりに)、とかいう変な考えもありつつの、当時プログラミングに憧れていた私には夢のようなマシンだったわけです。 で、4行表示の液晶の中でどうやりくりするか、という事も考慮しながらプログラムを作る必要もあったし、速度が遅いしBASICなのでもっと遅くなる中でどう高速化するか、いわゆるアルゴリズムも重要だったわけです。 また、ポケコンは当時「大容量64KB」とかほざいてましたが、今の人なら「えっ、64MBの間違いじゃないの?」と思うかもしれません。まぁそんなことないでしょうが。SC62015というシャープのPC-E500系CPUは、素晴らしい設計(ザウルスの元になっているとも言われるくらい)で、メモリ空間は1MBを扱えます。当時の設計としては非常に優れていると感じます。で、メモリの増設なんかもできちゃうわけです。もちろん、自分で半田ごて握ってやるわけなんですが。なので、回路的にも多少は分かってくるんですよね。 というわけで、プログラミングの知識とコンピュータ内部の知識が同時に分かるわけです。コンピュータを使いこなすという面で言わせてもらうと、この両方を知っておくべきだと思います。Windowsが出てパソコンが初心者にも受け入れられるようになってきていますが、パソコンというアーキテクチャそのものが変わらない限り、使いこなすには遠回りの道のような気がします。 今はポケコンは使っていません。エミュレータも作っていますが、使っていません(e500e 2000のダウンロード数が多く驚いています)。が、コンピュータの基礎を知るという観点からみれば、パソコンから入るのではなく、ポケコンから入るというのが良いと思います。WindowsやMacOSは分かりにくくて使いにくいという人は、ポケコンBASICで一つや二つプログラムを作ってみるというのが「急がば回れ」ということわざどおりだと私は思います。いまどきの人は、ポケコンもDOSも触る機会がないだろうから可愛そうだと感じるのは私だけでしょうか。 |