オープン価格はオープンか

ホームesSay > オープン価格はオープンか

 最近「オープン価格」という言葉をよく聞くようになりました。例えば電化製品などによく使われているようです。 対称の言葉として「メーカー希望小売価格」というのがあります。 以前は「標準価格」などと言われていましたが、メーカーに価格を束縛されるのは嫌だ、という理由から変更されたようです。

 私の大好きなTVゲーム市場でも稀にオープン価格の商品があります。 例えばコナミ、SCEですね。コナミはダンスダンスレボリューションの一部、SCEはプレイステーション2(PS2)の35,000円になる前がオープン価格です。 PS2は39,800円からオープン価格になって、35,000円になったという変わった歴史を持ちますが、 SCEの意図としては、オープン価格にしたほうが段階的に値下げを行いやすい、というのがあったのではないでしょうか。 500円や1000円単位で値下げを発表する手間も省けますし。

 新製品発表のニュースリリースに「オープン価格」という言葉を見ると、私はがっかりしてしまいます。 だって、100円なのか100万円なのかさっぱり見当がつきませんもん。 マイクロソフトなんかは「予想価格」というのを掲載していますが、オープン価格にする意味無いように感じます。

 結局、オープン価格って誰にメリットがあるんでしょうか。そして、何がオープンなんでしょうか。

 メーカーのメリットとしては、「定価X割引!」のような叩き売りでブランドイメージを落とさなくても済む、というのもあるかもしれませんが、 同様の商品と並べられる以上、他社の価格と比較して安い傾向があれば、やっぱり「あのメーカーは比較的安い」というイメージはついてしまいます。 安いにこしたことはありませんが、人によっては価格をブランドとして捉える人もいます。私はブランドなんて気にしませんが(逆にブランドにこだわってる人はどうかと思いますが)。

 小売店のメリットとしては、・・・・・・思い浮かびません。値段を頻繁に変えられるのはオープン価格じゃなくても一緒ですし。

 消費者のメリットとしては、無いですね。逆に値段が想像しづらい。

 ちょっと変わった値段付けを行っている例として、アイオーデータがありますね。 この会社は結構頻繁に価格改定を行っています。 改定前に買ったときはショックですが、価格がストレートに伝わる、という面ではメリットでもあると思います。 当然、在庫については保証金のようなものを小売店に出しているんでしょうけど。

 こういう事を考えていると、なにがオープンなのかさっぱり分かりません。 ただ、一ついえるのは、消費者にとっての「オープン」とは、”卸値がいくらか”という事じゃないでしょうか。 これをオープンにしてしまえば、卸値よりも安く売る事も無くなって校正取引委員会も楽になるんちゃいます?(まず無理だろうけど)

初稿日:2001/07/07
更新日:2008/10/18

1つ前のesSay esSayインデックス