| ああ、読書日記も真面目に更新していないのに……。 (´∇`)≪∵ お気に入りの作品は、もう少し掘り下げて扱いたいなあ、と思い、発作的にはじめることにしたこのページ。 ここでは、今日の1冊と題しておすすめの本をご紹介します。 いつまで、続くかわかりませんし、なかなか更新しないときもあるかとは思いますが、長い目で見てやってくださいませ<(_ _)> |
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’00.7.11
夏目漱石「こころ」
日本の文豪の中では、漱石が一番好きです。昔すんでいた早稲田は漱石の家も近くて、
夏目坂なんかをくだると、ああ、ここら辺を漱石も、ブツブツ言いながら歩いてたのかなあなんて思ってしまいました。
漱石の眠る雑司が谷霊園も近かったので、よくお墓参りに行ったものです。
そんな漱石の作品の中ではじめて読んだのが、この「こころ」。いつだったかは失念しましたが、たしか夏休みの読書
感想文も書きました。
「我輩は猫である」も好きな作品ですが、やっぱり初めて読んだときのショックというか印象が忘れられなくて、わたしの
夏目作品ランキングでNo.1を保ちつづけています。こんなことで、ここまで思いつめるかなあ、と思う人もいると思い
ますが……。(^-^;)
先生の気持ちにはすうっと入ってしまうのですが、先生の友だちKはいまだに苦手です。
「それから」なんかと比べると、ずうっと主人公が魅力的(?)な作品だと思いました。
’00.7.12
オトフリート・プロイスラー「大どろぼうホッツエンプロッツ」シリーズ
今日は童話です。この本と初めて出会ったのは、小学校の図書の時間でした。本棚の片隅に古そーな本を見つけては、
読んでいた子供だったのですが、この本も例にもれず、長いこと誰にも借りられずに、ひっそりと本棚の片隅にありました。
借りようと思った決め手は、その表紙。図書室にあったのは文庫サイズのもので、地元ドイツでたぶんドラマ化されたの
だと思いますが、その映像が表紙になっていたのです。内容もかなり気に入って、今でもたまに読み返してしまいます。
おばあさんと暮らすカスパール少年とゼッペル少年が、極悪非道(といってもかわいいものです(^-^;))で、おばあさんの
大切なコーヒー豆轢き機(?)を盗んだの大どろぼう、ホッツエンプロッツを捕まえるというお話です。今になって読んでも
そのハチャメチャな(´∇`)≪∵(←読んでると、こんな顔になってしまう)捕獲作戦がおもしろいです。
でも、このお話で惹きつけられた焼きソーセージとザウアークラウト、、、、焼きソーセージはおいしかったけど、ザウアー
クラウトは苦手だなあ……。
図書室には「…ふたたびあらわる」と「…三たびあらわる」しかなかったのでそれしか読んだことがありません。
いままで、一度もこの話を知ってるという方にお会いしたことがないのですが、どなたかいらっしゃいますか?

00.9.7
せっかく書いたのに、更新し忘れてしまいました。(´∇`)≪∵オマヌケ
気づいたら、2ヶ月近くも経っていたのですね。<(_ _)>
時間が過ぎるのは早いなぁと、年をとるごとに実感する今日この頃です。下の文は9月1日に書いたものです。
ここで、ちょっと言い訳……。 丁度上の「大どろぼうホッツエンプロッツ」シリーズをupした頃から、
TOEIC、大検とテスト漬けの日々、さらに加えて夏バテに引越しの準備と忙しく、どんどん日にちが経ってしまいました。
もうすぐ、リチャード・ギアの「Autumn in NewYork」が上映されるのですが、今日は公式サイトを見つけて、上機嫌。
(↑予告編もいいですよ。)夏バテも、どこかに吹っ飛んでしまったので再開することにしました。
いつになくシリアスに長々と語っておりますが、読んでいただければ幸いです。
坂本龍彦編著「シベリア虜囚半世紀」
“満州国警察の警視だった祖父は、戦後「スパイ罪」でソ連に抑留され、十年の刑を受け投獄された。昭和三二年に
帰国した祖父は、植物人間のまま、四年後に他界したという。―――――――”
上の文章は、わたしが中3のときに、夏休みの読書感想文で提出したものの書き出し部分です。ここにも書いてあるように、
わたしは祖父に一度も会ったことがありません。祖母は満州から当時5歳だった父を連れ、命からがら祖母の実家のある
長崎に引き揚げてきました。父が上京するのを追って、祖母も東京に出てきたので、わたしには田舎がないのです。(ちな
みに母は東京出身)友だちが夏休みに田舎へ帰ると聴くと、いつもうらやましかったことを覚えています。
いつからか、一度も逢ったことがない祖父は“どんなひとだったのだろう”と思うようになりました。祖母に当時の話を聴くのは
小さいながらも禁句(タブー)を犯してしまうようで気がひけたのか、祖父がどんな職業で、どうして亡くなったのかを知った
のはだいぶ経った頃だと思います。それからというもの、祖父の影を追い求めて、シベリア抑留ものの本を片っ端から読んで
いきました。これも、その中の一冊です。
この本の主人公は、蜂谷弥三郎。弥三郎は敗戦後数奇な人生を送るのですが、わたしはこの本にでてくる二人の女性に
弥三郎と同じくらい心を奪われてしまいました。ひとりは、日本で彼と結婚した久子。もうひとりは、ロシアで彼と一緒に暮らし
ていた女性、クラヴァーです。わたしはこの本を読んで、弥三郎を祖父に、そして久子を祖母に重ねあわさずにはいられませ
んでした。弥三郎との間にもうけた娘、久美を再婚もせずに育て、ひたすら弥三郎を信じ帰国を待ちつづけた久子。わたしの
祖母と驚くほど境遇が似ているのです。
弥三郎は終戦後、秋乙の陸軍官舎地区に避難するのですが、あの悪名高い「スパイ罪」で、投獄されます。それからも、
不幸は何度も彼を襲い、彼が再び日本の土を踏んだのは50年以上の歳月が過ぎてからでした。
20代で離別した弥三郎、久子の二人が鳥取駅のホームで再会したときは、互いに80歳を超えていたのです。
弥三郎は何十年も日本へ帰ることができず、帰国はすっかりあきらめていました。そして、クラヴァーと出逢い一緒に暮らす
ことになるのですが、クラヴァーもまた、素晴らしい女性なのです。
「貴方さまのお陰で生き長らえて居られました事を厚く厚くお礼申し上げます、貴方に申し訳ありませんがどうか主人を日本
に帰らせてやってください。本当に本当に勝手な……。 」
と、弥三郎の所在が何十年ぶりに判明した久子は、クラヴァーに手紙を送ります。これに対して、
「五十年も待った久子さんを大切にしてあげて。貴方とは、兄と妹として文通をしていきたいの。絆を保って励まし合う
ことが、生きる証にも、力にもなるんだわ。約束よ。」
と弥三郎に帰国を勧めたといいます。
本を読むのは好きですが、毎年必ず出される読書感想文を書く作業というのは、どうも好きになれませんでした。しかし、この本
は違います。わたしは、一気にこの本を読み終え、そして一気に感想文を書いてしまったのです。そして、何より先に、祖母に
読んでもらいたかったのです。感想文を書くと祖母の家を訪れ、コピーした一部を祖母に、もう一部を祖父の仏壇に供えました。
気のせいか、この感想文を読んでからというもの、祖母はわたしに満州に住んでいた当時の話や、祖父の話を良くしてくれるよう
になりました。父と一緒に手に入れた当時の満州国の地図を指差しながら、ニコニコと説明してくれる祖母の顔を見るのが
うれしくて、祖母の家に通うようになりました。
この本を読んで、少し祖父の影に近づけたような気がします。祖母が元気なうちに一度ロシアに連れていってあげたいとも
思うようになりました。
最近、シベリアに抑留された人の数は定説よりも多いはずだという記事が出ました。
歴史の教科書を開くと、日本はここにも、ここにも侵略し、非道の限りをつくした、ということばかり目につきますが、これだけの
人々の人生を狂わせ、多くの悲しみを生んだシベリア抑留は、わたしが習った教科書には一行も出てきませんでした。
南京事件は知っていても、シベリア抑留は知らないという若い人も多いのではないでしょうか。
わたしはそのことに、大きく首をかしげてしまうのです。
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'00.9.25
どこが、一日に一冊なんじゃい(ノ‐_-)ノ〜┻━┻って、怒らないでくださいね。
毎日って言うわけじゃなくて、数量的に一日(1回毎)に一冊っていう。。。。。( ゜□゜)☆○(゜ο゜)o
まあ、当初の予定とはだいぶずれましたが、針路変更ということで……。 ご勘弁を
京極夏彦「狂骨の夢」
前回は、シリアス路線だったので、今回はちょと軽めに(笑)
初めて京極さんの本を手に取ったのは、その厚さに惹かれてでした。登下校の電車やバスに揺られる時間は、当時中学生の
わたしにとって、先生や家族の目を逃れ本を読む貴重な読書タイムでした。(笑)
文庫本を持っていっても、すぐに読み終わってしまうし、単行本を何冊も買うお金もないし、時間割を揃えるとき以外は家で学校
のかばんをめったに開けないわたしだったので、このシリーズの分厚さは魅力的でした。
「狂骨の夢」は、このシリーズで読んだ一冊目です。でも、後から本当に後悔しました。この本はシリーズの3作目に当たるので
すが、ぜひこれから読まれる方は1作目の「姑獲鳥の夏」から順に読まれることをお勧めします。
そのことに気づいたのは、2作目の「魍魎の匣」を読んだとき。(ああ、どれも一発変換で字が出ない(T▽T))そのとき、わたしは
機上の人だったのですが、おもわず「しまった〜」とつぶやいてしまいました。シリーズものはなるべく1作目から順に読んでいった
方がいいですね。
さて、なぜこの「狂骨の夢」を1番!!と思うかといいますと、全体の雰囲気が他の作品よりも肌に合うということと、伊佐間一成が
主人公だからです。このシリーズでは、1作、1作ごとに主人公が違います。この伊佐間という人は一応、親から譲り受けた釣堀の
主人ということなのですが、経営にもまったく興味がないらしいです。飄々とした雰囲気が好きです。b(>▽<) 榎木津さんの壊れた
感じも好きですが、1番のお気に入りは伊佐間さんです。(やっぱり、わたしは変らしい。。。)
「絡新婦の理」、「塗仏の宴」も好きな作品ですが、やはり初めて読んだときのショックというか、そういうものを入れると
「狂骨の夢」が勝ってしまいます。
シリーズの特徴で、章ごとに書き手の目線が変わるのですが、特にこの作品は就寝前だいぶ眠くなってきていると、くらくらして
きますので、ご注意を。
読んで得をする点は、難読の漢字がたくさん出てくることでしょうか。なんなく読み書きできれば、漢字検定の2級、準1級は受かるん
じゃないかと思います。ちょうど、漢検の2級をとって、準1級の勉強をしていた頃に読んだのですが、あっ、これ(笑)と何度も思った
ものです。実生活に役立つかという点は謎ではありますが。
興味のある方は、こちらへ![]()

'00.9.28
引越しのために、本がほとんど手元にありません(ρ_;)
ここで、紹介する本の選定も結構難しいなあ。。。。。。
パトリシア・コーンウェル著 「検屍官」シリーズ
いわずと知れた、大ベストセラーですね。
ヴァージニア州リッチモンドの検屍局長ケイ・スカーペッタが担当した事件の謎を解明していくストーリー。
その日、飛行機に乗り遅れそうになったわたしは、ほとんど寝ぼけていて荷物をきちんと確認する間も無く、羽田に向かいました。
羽田に向かう車の中で、渋滞に巻き込まれ、さっさと予約していた飛行機に乗ることをあきらめたわたしは、全く進む様子の
ない車の列を尻目に、手にしていた本を読み始めました。
羽田に到着し、次の飛行機までだいぶあるなあ、と本を読みつづけていると、10分もしない間に旅行中に読もうと思っていた
本を読み終わってしまったのです。
今回の旅行は移動もたくさんあるし、まいったなあ。。と思いながら、代わりの本を探しに売店に入り、ふと目にとまったのが、
検屍官シリーズの最新作だった「警告」でした。はじめは、あまり期待もせず、
(そういやあ、けっこうおもしろいっていう人、多いよね)程度の気持ちで買ってみたのですが、読み出すとなかなか面白く、移動中は
ほとんど、読みっぱなしでした。ただ、ひとつ気になったのは、主人公、ケイ・スカーペッタの性格や言動です。
どうも、わたしはケイの性格が好きではないらしいのです。読みながら、「う〜ん、この人理解不能だ。(-_- )」と何度もつぶやく
ほどでした。特に、警官であり、ケイの良き相棒マリーノに、時々みせる彼女の態度や感情は、とても不思議に思えます。
わたしはマリーノ、かなり好きなのになあ……。(笑)
主人公が好きになれないと、感情移入ができないから嫌だという方も多いようですが、わたしはそんなことはないので、そんな
作品も苦にならず読むことができます。(他に救いようのある作品に限りますが。。。。)
しかし、わたしはこのシリーズでまたも失敗をしてしまいました。そう、京極さんの作品と同じ失敗です。やっぱり、シリーズものは
1作目から順に読まないと駄目ですね。(笑) 「警告」を読み始めて、何ページかはベントンって誰( ゜□゜)??という感じでした。
そう思って本屋さんに行き、1作目の「検屍官」を探したのですが、行く本屋さん、本屋さん、どこも1作目だけ無いんです。
何処で売ってるんだろう?(T▽T) そして、ついに誘惑に負け、シリーズ3作目の「遺留品」を買ってしまったお馬鹿です。(´∇`)≪∵
この、「遺留品」事件の進み方や背景は、あまり好きなタイプではないのですが、DNA鑑定を使った謎解きが結構面白くて、「警告」
よりも好きな作品です。
ああ、ますます「検屍官」が読みたくなってしまったよ〜〜。(ノTдT)ノおおおおおおおお
後日談
なんて思っていたら、この間の連休中に近所のBOOK OFFで全巻を発見。加えて、秋の連休セールだったので文庫類が殆ど
100円均一に!! 頑張って全巻揃えてしまいました。
貧乏人の強い味方、古本屋さん。しかも代金は、本を売ったお金で払ったので財布の中身には全く影響無し。大変、得した1日
でした。(売ったのは全て家族の本だし……。 ( ゜▽゜)あはははは)
でも引っ越したので、近所にBOOK OFFが無くなってしまって残念。
今までに、「警告」「遺留品」「検屍官」「証拠死体」「真犯人」「死体農場」と読んで、(なんていう順序でしょう(T▽T) )
目下、「私刑」を熟読中。
’00.11.12
リチャード・ギアが表紙だということだけで、US Weekly を取り寄せて買ってしまった( *゜▽゜)
でも、かっこいいから、まあいいか(笑) 新作の「Dr.T and Woman」も楽しみ!!
なんで、上は書きかけなのでしょう?もう、忘却の彼方です(゚-゚)
'01.1.10
明けましておめでとうございます。_(._.)_
かなり、ご無沙汰しておりますので、近況をば・・・・・・。
最近、気になっているもの(こと)&お気に入りなもの
・TOEFL 結果によって今年一年を左右するので、かなり緊張しております。
・ミシェル・ヴァルタンの出演した‘ Touch
me’ ‘アリーmy love’ ‘FRIENDS’etc が観たい こんなんばっか。。。
・アイスホッケー 長野五輪のころからフィギュアと共に気になっていたのですが、最近またアイスホッケー熱が復活。
まだお気に入りのチームもないのですが、最近はwowowで毎回Checkしてます。
・買いたいサントラ etc がたくさんあるのに買えない いつものことです(T▽T)
・フランス語&イタリア語に目覚める? ただ、最近イタリア映画を見る機会が多いだけなんですが(^-^ ;)
と、相変わらずテストに追われ、映画、音楽、ウィンター・スポーツばっかりの生活ですね。
年明け早々風邪を引いて、なんとも・・・・・・。またまた、波乱万丈の一年になりそうです。
さて、今日の一冊は
トビー・エメリッヒ脚本 石田 亨著 オーロラの彼方へ
最近、参考書以外の本を読む時間もあまりないのですが、あったとしてももノンフィクションや実用書、新書ばかり読んで
いたので、おもしろい小説が読みたいなあと思っていました。本屋に向かい探してみたものの、これは!と思う小説が長い
こと見つからなかった中、何気なく手に取ったのが、このオーロラの彼方へでした。
原題はFREQUENCY直訳すると頻度かな?と思ったのですが(無線に詳しいかたはご存じかもしれませんね)無線交信で
使用される周波数という意味もあるのだそうです。
現在、上映されている映画のノベライズです。内容は詳しく書くとネタバレしてしまうので控えますが、久々にいい話だと感動
していました。一言で言えば ifもの ですね。でもただのifものではないんです。
ノベライズにありがちなことで、後半の描写がもう少し・・・ともの足りない感もありますが、ラストでは思わず泣きそうになって
しまいました。
物語は、1969年と現在の2つの時間が交互に描かれています。幼い頃に父をなくし、恋人に去られた主人公のジョン・サリ
バンが偶然見つけた父の形見である無線機によって、ある時、思いも寄らないできごとが起こります。
洋書のはじめによくある引用句、聖書の引用なども多いですが、無知なもので大体本を読みおわった後も、頭をひねって
しまいます。。でも、この本の場合は、読みながら引用句を思い出して、あぁ!と。思わずニヤニヤしてしまいました。
引用句の他にも、色々布石が置かれているので、注意深く読んでいくと、おっ、おぅっ!と何度も思うことのできる作品です。
心温まる話でありながら、サスペンスにもなっていて最後までドキドキしながら一気に読んでしまいました。
↑あっ、解説にも同じことが(笑)
TOEFLが終わったら、是非映画も観てみたいと思っています。
'01.7.14
ああ、もう今年も半年がとうに過ぎ。。。。
暑い日が続きますが、皆さまいかがお過ごしでしょうか?暑さにとっても弱いわたしは、クラクラしながら
1日1日を過ごしております。身体に悪いと思っていてもクーラーがないと生きていけません。そういってがんがん冷風当たっていたので、
こんなにくそ暑いというのに←失礼(-_\) 風邪を引いてしまいました。暑さと熱でクラクラして、とうとうお風呂上がりに転んで、ひざが怪しげな
色になってしまいました。洗濯機を置き場の囲い(?)にひざが直撃したため、まだ相当痛んで、びっこを引いて歩いています。
なぜこんなに暑いのかしらん?←キレ気味(ρ_;)
あまりに暑くて、お勉強もはかどらず、本ばかり読んでいる今日このごろ。。久しぶりに文学少女(笑)になっています。最近のお気に入りは
ヘンリー・ジェイムス、シェイクスピア(ただいま第3期シェイクスピア・ブームまっ最中のわたくしでございます)、アーサー・ミラー
などでしょうか。。。この3人の作品から小出しに紹介していきます。
第一弾の今日は、
アーサー・ ミラー作 るつぼ 'The Crucible'
前々から読んでみたい作品だったのですが、いかんせん定価で買うと高いので、古本屋さんでずうっと探していた作品。
ちなみにるつぼは、早川書房から出ているアーサー・ミラー全集II に収録されています。定価は3200円です。わたしは、太郎舎という、長崎県にある
古本屋さんで送料込みで1940円で get しました。余談ですが、このお店は父の母校の長崎西高の近くにあるらしいです。
さて本題のるつぼですが、読み終わった後なんだか体の中を稲妻が走ったような衝撃が走りました。よくこの作品はマッカーシズムへの痛烈な攻撃である
というような捕らえ方をされていて、わたしも読むまではそんなもんなのかな、と思っていました。
「どう受け止めるかは観客の自由だが、わたしの意図と関心はもっと広く深いものであり、そういう短絡化を避けるために、一般に理解できる範囲で17世紀的な
古風な言葉や言い回しを使った・・・・」
「わたしは単にマッカーシズムに対する答えとして『るつぼ』を書く気になったのではない。これが赤狩りを正すための試みでないことは、『セールスマンの死』が
旅回りのセールスマンの生活条件の改善を訴えたものではなく、また『みんな我が子』が飛行機の部品検査の改良を説いたものではなく、あるいは『橋からのながめ』
が移民局に対する攻撃でないのと同じである。『るつぼ』は、内容的には、『セールスマン』の血をわけた兄弟である。これはわたしが前から関心を持っていた問題−
人間の生な行為と、人間が自分自身であることについてのあいだにある葛藤の追及である。善悪の観念すなわち良心は実際に人間の一部なのかどうか、それが単に国家や
時代の道徳観のみならず、友人や妻に引き渡されたらどうなるだろうという問題である。大きな違いは、『るつぼ』は、これまでの作品よりも意識または自覚についての問題を、
より高度なかたちで扱おうとした点だと思う」(ニューヨーク・タイムズ、1958、3、9) アーサー・ミラー全集II
解説より引用
とミラー自身も答えているとおり、人間の心理、恐ろしさ、弱さ、愚かさを描いた作品だと思います。まあ、私たちの世代にとってみるとレッドパージなんて安保運動ぐらい
遠い世界に思えてしまうからかもしれませんが・・・・・・。 ともあれ自分にやましいところがあって、それを正当化したり、隠したりするために、他人を弾劾したり、傷つけたりして
安らぎを得、苦しみから逃れようとするときの人間って怖いですね。